'しかし、あなたは、健全な教えに適うことを語りなさい。 ' テトスへの手紙 2:1
健全な教えに適う行動について、テトス2:2~10ではいくつかのグループに対して勧めをしている。
- 年老いた男は「節制し、品位を保ち、分別があり、信仰と愛と忍耐の点で健全であるように」
- 年老いた女は「聖なる努めを果たす者にふさわしくふるまい、中傷せず、大酒のとりこにならず、善いことを教えるように」
- 若い女は「夫を愛し、子供を愛し、 分別があり、貞潔で、家事にいそしみ、善良で、夫に従うように」
- 若い男は「思慮深くふるまうように・・・良い行いの模範となり・・・教えるときには、清廉で品位を保ち、 非難の余地のない健全な言葉を語る」
- 奴隷は「あらゆる点で自分の主人に服従して、喜ばれるようにし、反抗したり、 盗んだりせず、常に忠実で善良であることを示すように」
しかしこれは健全な教えを受けた結果の行動であって、健全な教え自体が何なのか明らかにしていない。この健全な教えについて、続く箇所で明らかにしている。
'実に、すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。 その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、 また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。' テトスへの手紙 2:11-13
健全な教えは以下が含まれている。
- 「救いをもたらす神の恵み」
イエスの十字架によって、私たちは恵みによって救われている。 - 「不信心と現世的な欲望を捨てる」
罪の生活から救い出されたのだから、罪と戦い戻らないように努める。聖霊の力によってイエスのようになっていくよう務める。 - 「この世で思慮深く、正しく、信心深く生活する」
この世で生きる上で、キリストの名にふさわしい生き方をし、キリストを述べ伝えるには何をすべきか模索する。 - 「キリストの栄光の現れを待ち望む」
今の世の中は一時的なもので、いつかキリストの支配に戻されることを待ち望むことによって、希望に満ちた生き方ができる。
'キリストがわたしたちのために御自身を献げられたのは、わたしたちをあらゆる不法から贖い出し、良い行いに熱心な民を御自分のものとして清めるためだったのです。 十分な権威をもってこれらのことを語り、勧め、戒めなさい。だれにも侮られてはなりません。' テトスへの手紙 2:14-15
私たちは「あらゆる不法から贖い出された」。そして、「良い行いに熱心」になるようにされた。この健全な教えを「十分な権威をもってこられのことを語り、勧め戒める」。