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1テモテ3:1~10

Discipleship Journal Reading Planに沿ってデーボションを勧め、思ったこと、感じたことを書いてみた。

'自分の家庭をよく治め、常に品位を保って子供たちを従順な者に育てている人でなければなりません。 自分の家庭を治めることを知らない者に、どうして神の教会の世話ができるでしょうか。 ' テモテへの手紙一 3:4-5

この箇所は「監督」、もしくは長老の要件について書かれているが、多くの教会で「長老」と名乗る人たちがこの部分で引っかかるようだ。「家庭をよく治め」とはどのような状態を指しているのか?子供はどのように育てる必要があるのか?配偶者との関係は?そして長老として教会に奉仕するわけだが、家庭とのバランスはどう保つ必要があるのか?

まず「治める」という言葉は「proistemi」が使われていて、いくつか意味がある。

  1. 前に置く、上に置く
  2. 統括する、監督する、司会する
  3. 守り、支え、養う
  4. 世話をする、注意を払う

つまり、家庭を「治める」ということは、家庭のリーダーとして家庭の方向性を定め、その方向に進むように家族を励まして行くこと。そのためには神が家族をどこに導いているかを理解しなければならない。家庭を危険から守り、家庭のために働き養う。神の方向性からそれないように、神に与えられた使命を全うできるように守り養う。常に家庭が良い状態であるように世話をし、注意を払う。そのためには家族と時間を過ごさなければならない。神中心の会話をしなければならない。

子供をどのように育てる必要があるのだろうか?「常に品位を保って子供たちを従順な者に育て」なければならない。まず品位を保つようにする。礼儀がなく、下品で、反抗する子供にならないように教える。礼拝に参加し、静かに座っていられるよう育てる。大人の人にはしっかりと答え、正しく尊敬を保つようにする。食事作法や身なりを整えること。そして親に対して反抗せず、聞き分けを良くする。この状態になるためには常に子供と時間を過ごし、教え込んでいく必要がある。また何故その状態であるべきか、何故その行動を取るべきかを理解してもらうことによって、子どもたち自信から考えて行動するようになる。そして親としての愛を子供に言葉と行動で示し、その愛に子供が答えられるような状態を作る。

若者を歩むべき道の初めに教育せよ。 年老いてもそこからそれることがないであろう。

箴言 22:6

もちろん、子育てにおいて配偶者の協力が不可欠。両親が共に神の方向性を見出し、手を取り合って家族をその方向に導く。互いはパートナーなのだから、互いを悪く言うことは避け、足りない部分は補い合っていく。旦那を「おじさん」と呼ぶのではなく、「夫・父」と呼ぶ。妻に対して「あれはだめだ、何も出来ない」というのではなく、「これが得意なのでやってもらいたい」と言う。日本の文化で身内のことを悪く言うのが一般的だが、これは夫婦関係において、子育てにおいて、家庭においてマイナスにしかならない。夫婦が互いの長所を立て、共に神の家族を築いていくことが聖書が教える家族構成だ。

妻たちよ。主に従うように、自分の夫に従いなさい。
夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように、あなたがたも妻を愛しなさい。

エペソ人への手紙 5章 22, 25節

最後に、長老として教会に奉仕するわけだが、家族とのバランスはどうすれば良いのだろうか?ここまで来れば答えは明確だが、教会で奉仕する大前提として家庭を治めることがある。「自分の家庭を治めることを知らない者に、どうして神の教会の世話ができるでしょうか。」教会の奉仕が忙しすぎて夫婦関係が悪くなる。子供と向き合い会話する時間がない。教会員に指導に忙しすぎて自分の子供を指導できていない。家のことは妻に任せて教会の奉仕だけに専念する。家族を犠牲にして教会に奉仕する。ここまでくると教会の奉仕も、結局はこの世の仕事と変わらない状態だ。奉仕であっても、長老であっても、牧師であっても、神の計画の中核にある家族を第一にすることが義務であり、この家族が教会を立てあげる基礎となる。

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