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仕事のモチベーション:愛を持って仕事ができるか?

エペソ6:5-9

5 奴隷たちよ。あなたがたは、キリストに従うように、恐れおののいて真心から地上の主人に従いなさい。
6 人のごきげんとりのような、うわべだけの仕え方ではなく、キリストのしもべとして、心から神のみこころを行い、
7 人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい。
8 良いことを行えば、奴隷であっても自由人であっても、それぞれその報いを主から受けることをあなたがたは知っています。
9 主人たちよ。あなたがたも、奴隷に対して同じようにふるまいなさい。おどすことはやめなさい。あなたがたは、彼らとあなたがたとの主が天におられ、主は人を差別されることがないことを知っているのですから。

あなたの仕事のモチベーションは何ですか?ある人は生活のために、ある人はキャリアのために仕事をしています。エペソの時代にはそれ以外に仕事を強いられている奴隷がいました。

エペソの時代の奴隷制度

エペソが書かれた時代、エペソの町の人口は約25万人ほどでした。その内奴隷は4分の1で、6万人ほどでした。裕福な家庭には200人の奴隷が働いていた場合があります。奴隷には一定の自由が与えられ、宗教を選ぶことや結婚をすることが許されていました。奴隷は主人に信頼されるようになれば自由になったり、貯めたお金で自由を買い取る奴隷もいました。ある奴隷は商いを始めたり、金融業を行うようになる人もいました。ある意味、この時代の奴隷は現代の会社員と似たような人達でした。

奴隷の立場から

まず、奴隷(会社員)の立場から仕事のモチベーションを考えてみましょう。

5~8説 「キリストに従うように」
私たちがキリストに従うのは、そうしないと罰を受けるとか、しかたなく従うわけではありません。私たちは罪にむしばまれていて、どうしようもない状態にいました。ですが、キリストが私たちのために罪の代価を支払ってくださったので、私たちはその罪から解放されました。そのことに感謝し、神を愛する形として、私たちは喜んでキリストに従うのです。

同じように、私たちは「地上の主人」、すなわち私たちの上司や会社に喜んで、愛をもって仕えるべきです。やりたくない仕事を任されても、真心から従うべきです。楽しくなくても、評価されなくても、力いっぱい仕事をすべきです。

あなたの手もとにあるすべきことはみな、自分の力で(もってる全ての力で)しなさい
伝道者9:10

もちろん、上司に言われたことすべてに従うことはできません。昨年の年始に私たちは部署全員で神社参拝するように言われました。もちろん、クリスチャンとして偶像礼拝は出来るはずはないので行きませんでした。「善意をもって使える」ということは、まず神に仕えることから始まります。神こそが善(正しいこと)の基準であり、その基準に従って始めて「真心から地上の主人に従う」ことができるのです。

主人の立場から

次に、主人(上司)の立場から仕事のモチベーションを考えてみましょう。

9説 「奴隷に対して同じようにふるまいなさい」
人の上に立つ者でも、「キリストに従うように、恐れおののいて真心から・・・従いなさい・・・人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい。」上に立つ人ほどキリストのようにへりくだる必要があります。人は責任を与えられてえらくなると、高慢になりがちです。自分は他の人よりえらいんだ。他の人は自分に劣っているんだ。そう思いがちです。では、この箇所に書かれている対象の人を置き換えてみましょう。「神に対して同じようにふるまいなさい。」私たちは神よりえらいですか?キリストがしたことより凄い仕事をしていますか?そんなキリストも「神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないと考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。」(ピリピ2:6~7) この箇所から「サーバント・リーダーシップ」という言葉が生まれています。つまり、リーダーではあるけれど、サーバント(使用人)のように人に仕える姿勢を忘れてはならないことです。私たちは、上に立つ人かもしれないし、そうでないかもしれません。でも、キリストのようにへりくだって人に仕える事を心がけるべきです。

神の立場から

最後に、神の立場から仕事のモチベーションを考えてみましょう。

9説 「主は人を差別されることがない」
8説 「それぞれその報いを主から受ける」
神は会社員であっても、上司であっても、人を差別せずにそれぞれ報いを与えます。この報いは必ずしも私たちが期待しているものでは無いかもしれません。ボーナスは良くないかもしれません。給料が上がるわけではないかもしれません。ですが、私たちは「ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。」(1ペテロ1:8) なぜなら、私たちは神の子であり、誰も私たちを神から引き離すことはできないからです。(ヨハネ10:28~29) 私たちは「朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない遺産を受け継ぐ」ようになりました。(1ペテロ1:4)これ以上の報いは必要でしょうか?

あなたの仕事のモチベーションは何ですか?キリストに従い、神が与える本当の報いに期待しましょう。